- CPLフィルター:反射光を除去。水面・空が鮮やかに
- NDフィルター:全体を暗くして長時間露光を可能に。ND8/64/1000で使い分ける
- 初心者はCPLから始めるのがおすすめ
- 角型フィルターは重ね使いに強く、円形は手軽さで旅行向き
- フィルターサイズ(52mm・67mm・77mmなど)の確認が必須。ステップアップリングで使い回しも可能
- 3000-5000円程度の予算あれば、十分な品質のフィルターが購入可能
💡 この記事はND・CPLの「違いと選び方」に特化しています。具体的な製品を比較して選びたい方は、CPLはCPLフィルターおすすめ5選、NDはNDフィルターおすすめ5選をご覧ください。
CPLフィルターとは
CPLフィルターの効果
CPL(Circular Polarizing Filter)フィルターは、反射光を除去して色を鮮やかにします。水面の反射がなくなり、青空がより深い青になります。広角レンズを使った風景撮影の必須アイテムです。夜景の長秒露光には夜景撮影ガイドも参考になります。
使用場面
水面撮影、空が映っている風景、植物のテカリを除去したい時に活躍。特に晴れた日昼間に効果が高いです。
CPLの限界
CPLは万能ではありません。太陽を背にした角度(太陽と被写体が90度の位置関係)で最も効果が強く、順光・逆光ではほとんど効果を感じられないことがあります。また金属や色付きガラスの反射は除去できても、水中の被写体が見やすくなるわけではない点にも注意が必要です。回転式のリングでいちばん効果が強くなる角度を探しながら使うのがコツです。
NDフィルターとは
NDフィルターの効果
ND(Neutral Density)フィルターは全体を暗くします。これにより、昼間でも長時間露光が可能になり、滝のなめらかな流れや、人通りを消した風景が撮影できます。長時間露光には三脚が必須です。
NDフィルターの種類
ND4(2段減光)、ND8(3段減光)、ND64(6段減光)など、減光量で種類が分かれます。初心者はND8 から始めるのがおすすめです。基本的なカメラ用語はカメラ用語100選もご参考にしてください。
ND8・ND64・ND1000の使い分け
ND8(3段減光)は日中の滝や川の流れを軽く滑らかにする程度に向いた、最初の1枚に最適な段数です。ND64(6段減光)はより強いシルキーな水表現や、日中の人通りを目立たなくしたい街撮りに向いています。ND1000(10段減光)は真昼の晴天下でも数十秒〜数分の超長時間露光ができ、雲の流れを描いたり水面を完全に均したりする表現に使います。段数が大きいほど構図・ピント合わせが難しくなるため、まずはND8やND64から慣れていくのがおすすめです。
可変NDフィルターの注意点
1枚で減光量を段階的に調整できる可変NDフィルターは、荷物を減らしたい旅行者にとって魅力的です。ただし広角レンズで使うと、画面の一部が暗くなる「X状ムラ」が出やすいという弱点があります。標準〜望遠域中心なら扱いやすいですが、広角風景をメインに撮るなら固定式のNDフィルターを複数枚揃えるほうが失敗が少ないです。
CPL vs ND フィルター
効果の違い
CPLは色の鮮やかさを高め、NDは露光時間を長くします。風景撮影には両方あると理想的です。
初心者向けのアドバイス
最初はCPLフィルターから始めましょう。効果がすぐに分かるため、フィルターの有用性を実感できます。その後、NDフィルターを追加購入するのが流れです。
フィルター選びのポイント
フィルターサイズの確認
レンズのフロント径に合わせたサイズを選ぶ必要があります。52mm、67mm、77mm などがあります。レンズに記載されているため、事前に確認しましょう。レンズごとの特徴はレンズ完全ガイドで詳しく解説しています。
ブランド選び
Kenko、Marumi、B+W など信頼できるブランドがあります。3000-5000円程度の予算があれば十分な品質が確保できます。
複数レンズの場合
複数の異なるサイズのレンズを持つ場合、「ステップアップリング」という変換アダプターを使うことで、1つのフィルターを複数レンズで使い回せます。最もフロント径が大きいレンズに合わせてフィルターを買い、他のレンズにはステップアップリングを付ける方法が、旅行の荷物を減らすうえでも効率的です。
角型フィルターと円形フィルターの違い
円形フィルターはレンズにねじ込むだけで使える手軽さが魅力で、旅行や初心者にはこちらがおすすめです。角型フィルターはホルダーに差し込んで使うタイプで、ハーフND(画面の上半分だけ減光するフィルター)など複数枚を重ねて使う表現がしやすく、風景写真のプロに好まれます。ただしホルダーごと持ち運ぶ必要があり、荷物がかさばる点は考慮しておきましょう。
安いフィルターの画質リスク
極端に安価なノーブランド品は、色かぶり(本来ない色味が写真全体に乗る現象)やフレア・ゴーストが出やすい傾向があります。特にNDフィルターは高価格帯ほど色の偏りが少なく作られているため、Kenko・Marumi・B+Wなど実績あるメーカーの製品を選ぶと安心です。三脚を使った長時間露光の設定は夜景撮影ガイド、星空撮影での活用は星空撮影ガイドも参考にしてください。
シーン別フィルター活用術
滝・渓流
ND8〜ND64で1/4秒〜数秒の露光にすると、水の流れがシルキーに写ります。三脚は必須で、風で草木がブレないかも確認しながら撮影しましょう。
海・水面
CPLで水面の反射を抑えると透明感が増し、NDと組み合わせれば波を均して幻想的な質感に変えられます。ビーチ撮影の設定はビーチ・海撮影ガイドもあわせてご覧ください。
街・夜景
日中の街撮りでND64以上を使うと人通りが消えて建物だけが写る効果が得られます。夜景では減光の必要はほとんどなく、三脚固定でのスローシャッターが基本です。
よくある質問
NDフィルターは何段から始めればいいですか?
最初の1枚ならND8(3段減光)が汎用性が高くおすすめです。日中の滝や川の流れを滑らかにする程度ならND8で十分。より強い減光でシルキーな表現をしたい場合はND64(6段減光)、真昼の長時間露光を狙うならND1000(10段減光)が必要になります。
可変NDフィルターは初心者におすすめですか?
1枚で減光量を調整できる可変NDフィルターは便利ですが、広角レンズで使うと画面の一部が暗くなる「X状ムラ」が出やすいという弱点があります。標準〜望遠域中心で使うなら便利ですが、広角風景メインなら固定式のNDフィルターを複数枚揃える方が失敗が少ないです。
角型フィルターと円形フィルターはどちらがいいですか?
円形フィルターはレンズにねじ込むだけで手軽に使えるため、旅行や初心者にはこちらがおすすめです。角型フィルターはホルダーに差し込んで使うタイプで、ハーフNDなど複数枚の重ね使いがしやすく、プロの風景写真家に好まれますが、荷物がかさばり価格も高くなります。
安いフィルターを使うと画質は落ちますか?
極端に安価なノーブランド品は、色かぶり(本来ないはずの色味が乗る現象)やフレア・ゴーストが出やすい傾向があります。Kenko・Marumi・B+Wなど実績のあるメーカーの製品であれば、3000〜8000円程度でも十分な画質が確保できます。
Tabi