カメラバッグを新調するほどではないけれど、いつものリュックやトートバッグにカメラとレンズをそのまま放り込むのは不安——そんな悩みを解決してくれるのが、インナーバッグです。
インナーバッグは、普段使っているバッグの中に入れるだけで機材を保護できる「箱」のような道具です。クッション性のある仕切りでカメラとレンズを衝撃から守りつつ、旅行用のバックパックにもオフィス用のトートバッグにも同じインナーバッグを使い回せます。「カメラバッグらしい見た目にはしたくない」という方にも向いています。
この記事では、サイズも価格帯も異なる5製品を比較しながら、自分に合った1台の選び方を解説します。
- インナーバッグ選びで押さえる3つのポイント
- 価格帯・容量が異なるおすすめ5製品
- 5製品のタイプ・収容目安・価格の比較表
- 専用カメラバッグとの違いと使い分け方
💡 この記事は「今持っているバッグの中に入れて使うインナーバッグ」に特化しています。最初からカメラ専用のバッグを新調したい方はカメラバッグはどれを選ぶ?をご覧ください。
インナーバッグ選びの3つのポイント
見た目やブランドだけで選ぶと、いざ使うときにサイズが合わなかったり出し入れが面倒だったりします。次の3点を確認してから選んでください。
1. サイズは"今持っているバッグ"の内寸から逆算する
まず、インナーバッグを入れる予定のバッグの内寸を測ってください。厚みのあるインナーバッグを無理に押し込むと、外側のバッグの形が崩れたり、ジッパーが閉まらなくなったりします。カメラ1台+レンズ1〜2本ならS〜Mサイズ、レンズ交換を頻繁にする方や複数本持ち歩く方はLサイズ以上を目安にしてください。
2. 仕切りは調整できるタイプが万能
マジックテープ(面ファスナー)式の仕切り板は、カメラやレンズの組み合わせを変えるたびに位置を動かせるため汎用性が高くおすすめです。特定の機材専用に使うと決めているなら、型崩れしにくい成形タイプの仕切りも選択肢になります。
3. 開き方でアクセス速度が変わる
フタを大きく開いて全体を見渡すタイプは、荷物の入れ替えがしやすい反面、シャッターチャンスへの反応は遅くなります。上部だけ素早く開けられるトップアクセス機構があると、バッグを完全に開けずにカメラだけ取り出せて便利です。撮影頻度が高いなら、この機構の有無も確認してください。
カメラインナーバッグおすすめ5選【2026年版】
上の3つのポイントをもとに、価格帯・容量の異なる5製品を紹介します。まずは自分の予算とバッグのサイズから近いものを探してみてください。
1位 HAKUBA フォールディングインナーソフトボックス D — 折りたためる定番モデル
2,000円前後という手頃な価格でありながら、フタ付きで埃や衝撃から機材を守ってくれる定番品です。使わないときはぺたんこに折りたためるため、荷物を減らしたい旅行にも持っていきやすいのが特徴です。
外側にはメッシュポケットが付き、バッテリーやメモリーカードなどの小物も一緒に収納できます。仕切りは大きな1部屋タイプで細かい調整はできませんが、その分シンプルで扱いやすく、初めてインナーバッグを試す方にちょうどいい1台です。
「とりあえず1つ、価格を抑えて試したい」という方に最も失敗が少ない選択です。
2位 Peak Design カメラキューブ V2 ミディアム — 保護性能を最優先したプレミアム
耐久性の高い撥水生地と、独自の「FlexFold」仕切りで機材をしっかり保護するプレミアムモデルです。価格は18,000円台とインナーバッグとしては高価格帯ですが、質感・耐久性・保護力のどれをとっても頭一つ抜けた完成度です。
Peak Designのトラベルバックパックなど同社の他バッグと組み合わせて使う前提の設計になっており、同社製品をすでに使っている方には特に相性が良い選択肢です。仕切りは自立する成形タイプで、出し入れのたびに崩れる心配がありません。
「多少高くても、保護力と質感に妥協したくない」という方に向いています。
3位 Lowepro ギアアップ クリエーターボックス L II — 素早いアクセスと整理力を両立
上部の「QuickDoor」機構でバッグを完全に開けずともカメラだけ素早く取り出せ、全開すれば奥の小物まで見渡せる2WAY構造が特徴です。価格は4,300円前後と、機能性を考えるとバランスの良い1台です。
内部は視認性の高いオレンジ色で、半透明の小物用ポケットも付いているため、暗いバッグの中でも中身を素早く確認できます。仕切りはマジックテープ式で調整可能。ミラーレスカメラ1台とレンズ1〜2本程度の収納が目安です。
「開けるたびに探し物をしたくない」「撮影のテンポを落としたくない」という方に向いています。
4位 VANGUARD VEO BIB T25 — インナーとしても単体バッグとしても使える2WAY
バッグの中に入れるインナーとしてだけでなく、付属のショルダーストラップを使えば単体のバッグとしても使える2WAY設計です。価格は7,260円で、ボディ1台とレンズ2〜3本、あるいはドローンなどの機材まで収容できる容量5.2Lを備えます。
スーツケースの持ち手に固定できるトロリーベルトが付属しており、空港での移動中もバッグから手を離せます。仕切りは折りたたみ式で組み合わせを調整可能。「バッグに入れる日もあれば、単体で持ち歩く日もある」という使い方をしたい方に向いています。
1台で2つの役割を兼ねたい、荷物を増やしたくない方にちょうどいい選択です。
5位 ナカバヤシ Digio2 ナイロン製一眼レフカメラバッグ — とにかく価格を抑えたいなら
2,400円前後という価格の手頃さと、軽量なナイロン素材によるシンプルな作りが特徴です。正面・側面にポケットが付いており、小物の整理収納にも困りません。着脱式のストラップが付属し、バッグに入れて使うことも単体で肩掛けすることもできます。
他の製品と比べると質感や仕切りの調整幅は控えめですが、一眼レフやミラーレスにレンズ1本を組み合わせる程度なら十分に守ってくれます。とにかく初期費用を抑えて機材の保護を始めたい方に向いています。
「まずは最小限の投資で試したい」「サブ機用に2台目が欲しい」という方にちょうどいい選択です。
5製品の比較表
まず予算とバッグの内寸を決め、次に仕切りの調整方式とアクセスのしやすさで絞り込むと選びやすくなります。
| 製品名 | 開き方 | 仕切り | 収容目安 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| HAKUBA フォールディングインナーソフトボックス D | フタ開閉式 | 1部屋(調整不可) | ボディ+レンズ1本 | 約2,000円 |
| Peak Design カメラキューブ V2 M | ジップ全開式 | 調整可能(成形タイプ) | ボディ+レンズ1〜2本 | 約18,000円台 |
| Lowepro ギアアップ L II | トップ+フロント2WAY | 調整可能 | ボディ+レンズ1〜2本 | 約4,300円 |
| VANGUARD VEO BIB T25 | トップ+単体バッグ2WAY | 調整可能 | ボディ+レンズ2〜3本 | 約7,260円 |
| ナカバヤシ Digio2 | フラップ開閉式 | 仕切り板1枚 | ボディ+レンズ1本 | 約2,400円 |
※価格は2026年8月時点の目安です。実際の価格は各ECサイトでご確認ください。
インナーバッグとカメラバッグ、何が違う?
「それなら最初からカメラバッグを買えばいいのでは」と思う方もいるかもしれませんが、役割は明確に違います。
インナーバッグは、あくまで既存のバッグに入れて使う「保護ケース」です。すでに気に入って使っているリュックやトートバッグがあり、それをカメラ対応にしたいなら、インナーバッグを追加するだけで済みます。一方、カメラバッグは背負う・持ち運ぶための構造そのものがカメラ機材を前提に設計されているため、収納力や背面のクッション性など専用バッグならではの快適さがあります。
普段のバッグをそのまま活かしたいならインナーバッグ、カメラ用に道具を一新したいならカメラバッグ、というのが判断基準です。両方を場面によって使い分けている人も少なくありません。
よくある質問(FAQ)
Q. インナーバッグと専用のカメラバッグ、何が違いますか?
インナーバッグは既存のバッグの中に入れて使う「箱」で、単体で背負う前提になっていないものが多いのに対し、カメラバッグは持ち運ぶための構造まで含んだ完成品です。すでに気に入っているバッグがあり、それをカメラ対応にしたいならインナーバッグ、ゼロからカメラ用に選びたいならカメラバッグが基準になります。
Q. インナーバッグのサイズはどう選べばいいですか?
今持っているバッグの内寸を測り、それより一回り小さいサイズを選ぶのが基本です。厚みのあるインナーバッグを無理に押し込むと、外側のバッグの形が崩れたりジッパーが閉まらなくなったりします。カメラ1台とレンズ1〜2本ならS〜Mサイズ、レンズを複数本持ち歩くならLサイズ以上を目安にしてください。
Q. マジックテープ式の仕切りと固定式、どちらがいいですか?
汎用性が高いのは、位置を自由に動かせる調整可能な仕切りです。カメラやレンズの組み合わせを変えるたびに間仕切りを動かせます。特定の機材専用に使うと決めているなら、型崩れしにくい成形タイプの仕切りも選択肢になります。
Q. インナーバッグは防水ですか?
ほとんどのインナーバッグは撥水加工であって完全防水ではありません。小雨程度は弾きますが、本降りでは内部まで水が入る可能性があります。雨天撮影が多い方は、別途カメラ用レインカバーの携行をおすすめします。
まとめ
インナーバッグは、新しいカメラバッグを買わずに、今のバッグをそのままカメラ対応にできるコスパの良い道具です。2,000円台から試せるモデルもあり、機材を守りながら普段の荷物のスタイルを変えずに済みます。
迷ったら、まずは価格を抑えたシンプルなモデルから試してみてください。撮影頻度が上がってきたら、アクセス性の高いモデルや保護力重視のモデルへのステップアップを検討すると失敗がありません。
Tabi