滝や渓流の水が、絹のように、なめらかに流れる写真。あれは、シャッタースピードを遅く(長時間露光)して、水の動きを、1枚に写し込んでいます。ただ、明るい昼間は、そのままでは、シャッタースピードが速くなりすぎます。そこで使うのが、NDフィルターです。この記事では、滝・渓流の撮り方を、設定の考え方と、持ち物に分けて、整理しました。
💡 NDフィルターの商品比較はNDフィルターおすすめ5選、NDとCPLの違いはNDとCPLどっちを買う?をご覧ください。この記事は、「滝・渓流を、どう撮るか」に特化しています。
- 水の流れを「絹のように」写す、シャッタースピードの考え方
- NDフィルターの段数と、場面ごとの目安(筆者の計算)
- 三脚・CPLフィルター・レリーズなどの持ち物
- 滝や渓流で気をつけたい安全とマナー
先に結論:三脚+NDフィルター+低いISO。まず「ND8」から
1. 三脚は必須です。遅いシャッタースピードで撮るため、カメラを固定します。
2. 明るい場所では、NDフィルターが必要です。ISOを最低にして、絞り込んでも、速いシャッタースピードになる場面が多いためです。滝では、3段〜4段分の減光のものが、使いやすいとされています(カメラ専門メディアの解説)。
3. 最初の1枚は、ND8です(筆者の考え)。木陰や谷あいの滝が多く、3段で足りる場面が多いためです。明るい昼間も撮るなら、ND64も加えます。
水の流れ方と、シャッタースピードの考え方
カメラ専門メディアの解説では、次のように説明されています。
- 1/15〜1/4秒ほど:水流の軌跡を感じさせる表現になる
- 1秒前後:水流が、絹のようにやわらかく写る
- 高速シャッター:迫力のある、水しぶきの表現になる
水の勢いや、流れの速さで、見え方は変わります。数枚、シャッタースピードを変えて、撮り比べるのが、いちばん確実です(筆者の考え)。
設定の基本|絞り優先で、ISOは低く
- ISOを、最低に:ISOが高いと、ノイズが増え、シャッタースピードも速くなります。
- 絞り優先モードで、絞り込む:F11〜F16あたりに絞ると、遅いシャッタースピードが得られやすくなります(筆者の目安)。絞りすぎると、画質が落ちることがあります。
- NDフィルターを付けて、シャッタースピードを確認:狙いの秒数にならなければ、ND8からND64へ、変えます。
- 手ブレ補正は、三脚では、オフ(機種による):三脚を使うときは、手ブレ補正をオフにすると、補正の誤作動を防げると、一般にいわれます。機種ごとの設定は、取扱説明書で確認してください。
- 2秒のセルフタイマーやレリーズ:シャッターを押す手の揺れを、防ぎます。
NDフィルターの段数と、場面ごとの目安
NDフィルターの「段」は、光の量を、半分にする回数です。1段で、シャッタースピードは2倍、3段で8倍、6段で64倍に遅くなります。たとえば、ND無しで1/30秒の場面は、ND8(3段)で約1/4秒、ND64(6段)で約2秒になります。
| 条件 | ND無しの目安 | ND8(3段) | ND64(6段) |
|---|---|---|---|
| 木陰・谷あいの滝 | 1/30秒 | 約1/4秒 | 約2秒 |
| 曇りの日の開けた川 | 1/60秒 | 約1/8秒 | 約1秒 |
| 晴れの日の、明るい場所 | 1/250秒 | 約1/30秒 | 約1/4秒 |
表は、筆者の計算例です(絞り・ISOが同じ場合。ND無しの値は、場面を想定した、仮の目安です)。実際の明るさや設定で、変わります。
持ち物|三脚・CPL・レリーズ
- 三脚:水辺の足場は、不安定です。軽くて、しっかりしたものが、向きます(トラベル三脚おすすめ5選)。
- CPLフィルター:濡れた岩や、水面の反射を取り除くときに、使われます(CPLフィルターおすすめ5選)。ただし、CPLも光を減らします。NDと重ねると、暗くなりすぎることがあります。
- レリーズ(またはセルフタイマー):シャッターを押す揺れを防ぎます。
- マイクロファイバークロス:水しぶきが、レンズやフィルターにつくと、写りが曇ります。こまめに拭きます。
- フィルター径:NDやCPLは、レンズの径(φ)に合わせます。お使いのレンズの径を、先に確認してください。
安全とマナー(筆者の考え)
- 足元が、いちばんの危険:濡れた岩や、苔は、とても滑ります。撮影に夢中になって、足を滑らせないよう、注意します。
- 増水・雨のあと:雨のあとや、上流で雨が降ったときは、水かさが増えることがあります。無理に川に入らず、安全な場所から撮ります。
- 立入禁止・マナー:柵の中や、立入禁止の場所には入りません。他の人の通路を、三脚でふさがないようにします。
- 機材の濡れ:防滴でないカメラは、水しぶきに注意します(レインカバー、雨の日の撮影ガイド)。
仕上げのコツ
- ホワイトバランス:変えると、水の透明感が変わります(ホワイトバランス完全ガイド)。微調整すると、仕上がりが整います。
- RAWで撮る:白飛びや暗部を、あとで調整できます(RAW現像入門)。
- 構図:水の流れの方向を、画面の中で、斜めに入れると、動きが出ます(写真構図の基本)。
よくある質問(FAQ)
滝を絹のように撮るには、シャッタースピードをどのくらいにしますか?
1秒前後が、ひとつの目安です。1/15〜1/4秒ほどでも、水流の軌跡を感じさせる表現になります(カメラ専門メディアの解説)。水の勢いで、見え方が変わるので、数枚、秒数を変えて撮り比べてください。
NDフィルターは、何段のものを買えばいいですか?
滝では、3段〜4段のものが使いやすいとされています。最初の1枚は、ND8(3段)がおすすめです(筆者の考え)。明るい昼間の滝には、ND64(6段)も役立ちます。
三脚がないと、撮れませんか?
遅いシャッタースピードを使うため、三脚は必須とされています。三脚がない場合は、岩や手すりに、カメラをしっかり置く方法もありますが、揺れやすく、おすすめしません。軽い旅行用三脚を、1本持っておくと、便利です。
CPLフィルターは、必要ですか?
濡れた岩や水面の反射を、取り除くときに使われます。ただし、CPLも光を減らすので、NDと重ねると、暗くなりすぎることがあります。まずは、NDだけで試し、反射が気になるときに、CPLを足すのが、おすすめです(筆者の考え)。
手ブレ補正は、オフにしますか?
三脚を使うときは、オフにすると、補正の誤作動を防げると、一般にいわれます。機種によっては、三脚を自動で検出するものもあります。設定は、取扱説明書で確認してください。
まとめ:三脚で固定して、NDで光を減らし、水を流す
- 三脚で固定し、ISOを最低にして、絞り優先で撮る
- 最初の1枚は、ND8。明るい昼間は、ND64も
- 1秒前後で、水が絹のように写る(撮り比べるのが確実)
- 濡れた岩は滑る。安全を最優先に
NDフィルターの比較はNDフィルターおすすめ5選もご覧ください。
Tabi